製作工程


成形

手によるロクロ成形

コテやトンボなど道具を用いて寸法を決め、同じ形の製品を

生産していきます


動力機械を用いた型成形

型の中に粘土を入れ、コテで内側から押さえつけ

成形します

水分が型に吸われ、少し縮んだら型から外していきます



加飾

半生の状態で加飾していきます

花の柄の印鑑を押したり、クシでクシ目を入れたり、カンナで削いだりします

刷毛目を出したいときは、この状態で化粧土を筆で塗ってから乾燥に回します


乾燥

板に並べ天日干し

やはり乾かすには天日が一番早く乾きます

モロ板と呼ばれる板に品物を並べ、天気のいい日には外一面にぎっしり並べて干します



化粧土塗り

化粧土と言われる泥状の粘土をかけます

種類が色々とあり、火色と呼ばれるピンクの色が浮き出る化粧土や

色のついた化粧土など品物によって使い分けています

また濃度によっても変わるので、ボーメ計と呼ばれる道具を使って慎重に調整して使います


拭き取り

印花の部分の化粧土を拭き取ります

印花の深い部分は化粧が残り、出っ張りは拭き取られるため

模様がくっきりと見えるようになります


素焼き

約800℃で焼成します

これで粘土内の水分を抜き、粘土自体も変性させて

釉薬を塗っても割れにくく、本焼きで急に加熱しても

大丈夫になります


施釉

釉薬を塗っていきます

写真の白い液も焼けば透明になります

品物によって塗る釉薬は違い、透明な釉薬でも種類、濃度を細かく調整して

その陶器にあった色合いを出しています


本焼成

窯詰めをして、1200℃ほどで焼成

板状の棚板とL字のツクという足を用いて

台車の上に積み木のように積み上げていきます

場所によって焼き加減が違うので注意して配置していきます

積み上がったら台車を押して窯の中に入れガスで14時間ほど焼きます


仕上げ

足の部分をヤスリで削ったりして整えます

この時歪んだり変色しているものがないか

チェックしていきます

ちゃんと作ったつもりでも、相手は粘土と炎ですから

どうしても違う感じになってしまうものは出てきます


完成

商品の完成です